デザイナー 熊谷明美

Profile

学生時代はコラージュやインスタレーションの作品を制作。大学内教務補助を経て、東京都青山のデザイン事務所にてエディトリアルデザイン・グラフィックデザインを経験。美容商社企画部や外資系クリエイター専門派遣会社等、制作の現場を経て2006年フリーランスとなる。 2009年から地元熊谷にて染めを習い始め、2012年オリジナル手描き友禅染めストールの制作•販売をスタート。2014年の熊谷染芸展では初の手描き友禅の訪問着を出品し、埼玉県産業労働商工部長賞を受賞。紙媒体に拘らずデザインの仕事の幅を広げ、見る人触れる人が楽しい気持ちになるデザインを心がけている。

武蔵野美術大学短期大学部美術科 専攻科美術 卒業

Interview

着物の尊さは、人に対する心遣い。

染やストールなど和のテイストに触れる機会が増えてきていたこともあり、初めてキモノカジュアルのお話を伺ったときに、とても嬉しい出会いと感じました。そして、これは私がやらなければいけない「使命」みたいなものを感じ、お仕事をお引き受けしました。
昔の着物は、繊細で美しくひとつひとつ丁寧に時間をかけて作られています。絹や染料の素材を育てる人から始まり、職人が作った道具を使い、織り、染め、蒸して洗い、縫い…、全てが人の手作業です。作り手の気持がたくさん込められた貴重で尊いものなのではないかと思います。その「尊さ」とは、日本人が昔からもつ、人に対する暖かい心遣い、相手のことを考え思いやる奥ゆかしさしさ。着物を着ると自然と人を敬い思いやる気持ちが、芽生えていくのではないかと思います。

着る人、見る人が優雅な時間を共有

人を敬い思いやる気持ちをキモノカジュアルというファッションに展開できたらどんなに素敵なことだろうと思います。自分がデザインしたキモノカジュアルが、世界中の人たちが見て、新鮮で心を輝かせてくれるものにしていきたいですし、着る人やそれを見る人が、ポジティブで楽しく優雅な時間を共有できたら、とても嬉しいことだと思います。
日本の着物に魅せられ、地元の熊谷染に出会えたのですから、もっと日本の素晴らしい文化と日本のデザインの良さを勉強しつつ、自分を磨き、ひとつひとつ丁寧に気持ちを込めてデザインし、海外の人たちにもキモノカジュアルの美しさだけではない、人を敬い思いやる気持ちが少しでも伝わっていったらという想いで、これからもデザインをしていきたいと思います。

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