試作への想い

ホックの面白さは、一言では言えません。

こんな小さな商品にもかかわらず、ひとつひとつ精密な図面があります。しかも100年前と基本的な構造は変わってはいませんが、未だにその基本構造のなかに何十万種類もの組み合わせや、アイデアで、まったく違ったものが出来上がる面白さです。丸山にはすでに3,000種類以上のホックがありますが、その違いの多さにも驚かされますが、お客様のご要望によって試作品を作るときの「やりがい」「楽しさ」は格別です。

目に見えないものが徐々に形になっていき、しかも今まで見たことのないデザインで出来上がって、世界でたったひとつのホックになるのですから、わくわくドキドキの連続です。それから営業によって試作品の提案が、まったく違ってきます。試作品によって採用されるかどうかは営業の醍醐味でもありますが、営業が変わればすべて出来上がる試作品が違うのですから、ホックの営業ほどおもしろい仕事はないと思っています。

たとえば、A社は世界で最大手のスポーツアパレルメーカーで、弊社にとって大変重要なお客様です。私の意見がA社に採用されてホックとして形になった時の面白さ、達成感はなんともいえません。しかも、自分が提案したホックが完成品として世の中に出て、世界中の人たちに着ていただくことになるのですから。ほんとに家族や友達にも自慢できますし、「やったー」と思ってしまう最高の瞬間です。ホックは奥が深く、何年やってもほんと飽きません。

アキバさん

毎日が新しいことの連続。

毎日が新しいことばかりです。お客様からの問い合わせひとつでもいろいろな角度からの質問が多く、マニュアル化された対応では、解決しないことが実に多いです。営業は自分で考え、上司や、開発・製造・品質管理などの他の部署に相談をぶつけてみたりにして、解決策を見つけ出していかなければいけません。クレームは難しい対応を強いられることも多いですが、知識とアイデアを持って、そして熱意をもって真摯に対応しようといつも前向きに考えています。
お客様にその想いが伝わり、お客様にも協力していただきながら問題解決されることが多かったです。